[世界樹の迷宮Ⅱ]ティトの冒険日記4~初めての冒険~
「えぅぅ、ここどこ!? はっ、ひょっとして私たち騙された!? このまま奴隷商人に捕まって売られてあんなことやこんなこ」
「はいそこ落ち着いてー?(ごすっ)」
ミシェルがフランキスカの柄で、錯乱メディックに突っ込みを入れました。
メディックの人は頭を抑えてのたうち回ります。ものすごく痛そうです。
「とにかく進むっきゃないね。ガンガン行くベー!」
「えぅぅ、ま、待って、一応暫定名ばかりだけどギルドマスターを置いて行かないで(しくしく)」
スキルとか取って、しばらく歩いたら敵が出てきました。
どかばきべきぼこずがん。
「へへっ、勝ちぃ!」
「意外にティトが頑張れるのね。武器を変えてないのに14ダメージとか。それに引き換え、そこの男はスリングを装備しておいて6とか7とか」
シリルのじと目攻撃です。
けれどもカイは、いつもの嘘くさい満面の笑顔で、ポローンと楽器を弾いて言いました。
「色男、金と力はなんとやらって言うからね」
それはそれとして。
「ミシェル怪我、大丈夫? 治す?」
「いいって、体が4分の1削れたぐらい。舐めときゃ治る」
「えぅっ、その表現は怖いよっ!?」
お約束ですが。
■花畑
「えぅぅ! やっぱり襲ってきたよっ!?」
「けどあいつらこっちに気づいてないみたいだ。状況がよく分からんけど、今のうちに一気にやっちまおう」
一気にやっちまいました。
■苦戦
どかばきぼこすかべきっ。
「あ、危なかったよっ!?」
「3匹出てくるとやっぱ違うな。危うく死人が出るとこだった」
「森マイマイは堅殻を使われると面倒ね。使われる前に先に叩いたほうが……あ、でもそれで万一先に使われて倒すのに手間どると、余計に危険かしら」
「やっぱり怪我してたら危ないから、みんな治しとくね。キュア、キュア、キュア」
「助かる。……ところでティト、少し言いにくいのだが」
ブシドーのアキラが前方を見据えて言います。
「もう出口のようだぞ」
「えぅっ!? ほ、ホントだ、何か損した気分だよ!?」
初めての冒険、これにて無事に終了。