[TRPG]システム批判について
考えてたら別のことが書きたくなってきたのでそっちから。
前になまくんが「システム批判カコワルイ!」ってひょっこり言っていたので、TRPGのシステムの批判をするということについて思うところを。
まず「批判」という言葉ですが、大学の偉い人が言ってたところによると、対象を悪く言ったり叩いたりするものばかりを批判とはいわないそうで。
良い評価をするのも含めて「批判」である。
悪く言うことをいうなら、非難というのが正しいんですってさ。
それはさておき。
まあたいてい批判というと悪い評価をするものをイメージしますが、TRPGのシステムを批判しようとする人間は、一体なぜそんなことをするのでしょうか。
私の場合を考えますと、これには大きく二種類があります。
自分の好きなシステムの批判をする場合と、嫌いなシステムの批判をする場合です。
嫌いなシステムの批判をする場合、これは自分の感じた不満の「はけ口」であるものと思われます。
セッションが面白くなかった原因を考えたとき、GMや他のプレイヤーが原因でなければ(あるいはそう考えたくなければ)、それをシステムに求めるのは自然な流れでしょう。
もしいつも遊んでいるのと同じメンツで、システムがいつもと違ったせいで面白くないと感じたなら(そしてそれが複数回続いたなら)、それはもうほぼ確定。
この話のミソは、その人は実際にそのゲームで遊んで楽しくない想いをしたのであろうということです。
まあ何事も、何かを悪く言う人の行動原因ってそんなものですよね。
それを外に吐き出すか、自分の中にしまっておくかは人それぞれ。
まあこの場合、たいていはシステムに問題があるというよりは(というか問題のまったくないシステムなんて存在しないので)、本人とそのシステムとの相性が悪く、そのシステムの利点よりも欠点が目立って見えてしまっただけということが多いのでしょう。
叩こうと思えば、埃はどこかにはあるわけで。
しかし不満は不満なので、そのシステムが好きな人は、そういうところに不満をもつ人もいるんだなぁということは、認識しておいて損はないとは思います。
一方、好きなシステムの批判をする場合、これは恋人の「ノロケ」に近いものである場合があると思われます。
「やー、でもねー、あのゲームはあそこが欠点ではあるんだよね」などと照れながら喋っていたらその口ですので、生暖かい目で放置すると宜しいと思います。
また、好きなシステムの批判をする場合のもう1つには、そのゲームに好きな部分があるのだけど、「けどここの部分が気に入らないんだ」という部分的な不満を持っている場合です。
これのミソは、どこかしら自分の琴線に触れた作品の批判をするということで、箸にも棒にもかからないようなシステムに関しては、その類の批判はしないのです。
つまりその批判をしている人は、その作品のことが好きなのです。好きな故に我慢できないことがある。もっとここがこうなら……
僕の場合で言えば、ガープスとかソードワールドとかアリアンロッドとかブレイドオブアルカナとかガンドッグとかd20システムとかの批判をしていたら、きっとその類です。
やろうとも思わないゲームは、そもそも気にしないですから。
TRPGは基本的に面白いものなのでしょうか。
僕は、そうとは限らないと思います。
TRPGを始めたばかりの頃は、まさにTRPGができれば幸せだったように記憶しています。
とにかく食べ物が食べられれば幸せな飢えた子だったのか。
でも、少し舌が肥えてきてしまったら、その料理に満足できない場合も出てきます。
そうなったとき、食そのものに興味を失うのではなく、より美味しいものを探求することは、罪ではないはずです。
それが一緒に遊ぶプレイヤーの質を求める方向に働くか、システムの質を求める方向に働くか。それは本人がTRPGのどこを最も重視するかによって左右されるでしょう。
ちなみに、この場合の「質」とは、「レベル」だけでなく「好み」も指したりしますが。
要するに。
TRPGのシステムについて云々考えることは、決してカッコワルイことじゃないんだ、と僕は言いたいのです。
子ども流に言うと、カッコ悪いって言うヤツがカッコ悪い、って言うヤツがカッコ悪い、って言うヤツがカッコ悪い、って(以下ループ)
何かを悪く言うことはすべてカッコ悪いの理論。
って言ったって、人間ですからねぇ。
例によってご意見歓迎。
こういう内容の記事に関してレスのレスをするとあまり良くない議論になることが多いので、それは控える心積もりですが。