1人アリアンロッド/第3話・形見を取り戻せ(後編)
ていっ!
(ころころ~)……1,2,2,1。
13点!!
…………。
キノコの物理防御は2、HPは14だから、
…………。
うるさい、こっち見んなwww
まあ、さすがに残りの3匹は一刀両断しましたけどね。
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さてその後、ボッタクル行商人、休息地、落ちる宝箱、何もなし(再発生しないイベント)と引いて、最後の部屋。
Aイベントがフロアの最後に来るのも珍し…(ぺらっ)…あ。
そうか、そういえば今まで出てなかったな……こいつの存在をすっかり忘れていた。
3フロアあれば3/4の確率で遭遇する、悪魔。
スペードのA。
説明しよう。
アリアンロッドのランダムダンジョンでは、スペードのカードを引くとバトルイベントとなる。
このとき一般には、カードのナンバーが大きいほど強敵が出てくることになっている。
数字ならそのまま、Jは11、Qは12、Kは13。
そして、Aは15として扱う。
なお、Aが出るとAイベントといって、まだ先にフロアがあれば次のフロアへの移動経路(階段など)が、最終フロアであればミッションクリアのための最終イベントなどが存在するのが一般的であり。
つまるところ、このイベントをクリアしないと第3フロアにはいけないのだ。
……ふっ、ふふふふふ。
良かろう。
どれほどの敵が出てくるかは知らないが、こちらとてMk-Ⅱだ。
そう、このダンジョンのボスのオウガと愉快な仲間たちは、実のところ、サクノシンMk-Ⅱの敵ではないと思っていた。
山賊をトルネードブラストで一掃し、あとはオウガとサシになる。今の実力で負けようはずもない。
だが……
どこかからボス戦のBGMが流れてくるような錯覚すら覚える。
間違いない。
こいつがこのダンジョンの真のボスだ。
敵を見る。
ルミナス・エレメンタル5体。
光の精霊ってヤツである。
基本ルールブックを開いてデータを見る。
…………。
オーウ。(←肩をすくめる仕草)
戦闘開始♪
キュドドドドドドーン!!(←浴びるほどの《ホーリーライト》Lv5)
プロテクション、プロテクション、プロテクション、プロテクションー!!! フェイト全開ー!
離脱!
バタン!
……ぜぇはぁぜぇはぁ(←残りHP16、フェイト0)
うん、帰ろう…(とぼとぼ)
▼獲得成長点
使用したフェイトの数……5点
倒した敵のレベルの合計……8点
合計……13点
未使用合計……18点