[TRPG論考]縁の下の力持ちは不人気?
ソードワールド2.0において、スカウトやセージを取得し伸ばすことは、僕にとってあまり魅力的な選択ではない。
でもほかにメインで取得してくれる人がいなければ、パーティにとって必要だと思うから(戦士系だったらスカウト、魔法使い系だったらセージを)取得するが、正直なところ、本業のために使える経験点が減るので、あまり乗り気はしない。
でもその辺の気持ちはみんな同じだと思うから、お互い様よねと思って積極的に取ったりもする。
これが不思議だ。
理屈では、スカウトやセージがパーティにとって役に立つことを理解している。
「強い」ことを理解している。
だったら、もっと積極的にスカウトやセージを「取りたい!」と思うはずなのだ。
でも直感がついていかない。
これがどーにも不思議でならない。
自分、サポートに回るのが好きでないのかな?と思うと、そうでもない。
アリアンロッドで《ジョイフルジョイフル》や《ファイトソング》《インタラプト》《エンカレッジ》《ガーディアン》などのサポート系スキルを徹底的に取得したサポート特化型キャラクターには、魅力を感じる。
ある程度の高レベル(5レベル以上ぐらい)を前提にするが、彼が縦横無尽に活躍する姿は、如実に想像できる。
「強さ」を自分個人でしか見ておらず、パーティ全体のことを見ていないなら、この心理はおかしい。
でもソードワールド2.0のスカウトでも、【ファストアクション】を取得する7レベルが楽に取れる段階になると、かなり自分の中での印象が変わってくる。
何なんだろう?
「自分の意思で扱えるリソース」の強さを求めている……のだろうか。
(敢えて戦闘の話だけをすれば)スカウトの先制判定やセージの魔物知識判定は、「自分が扱う」というより「自動的に行なわれる」という性質のアクションだ。
パーティ内の誰が持っていても、それはオートマティックで、プレイヤーが個として扱えるリソースではない。
無論、すべてのリソースは純粋に各プレイヤー個人のものとは言えないのだが、モノによって、その程度には大きな差がある。
完全にオートマティックなものでなくても、実質的にはほぼ自動的と言えるような能力もある。
例えば、アリアンロッドで《プロテクション》を使うアコライト。
例えば、超脆いが超火力の《魔力撃》グラップラーを《かばう》ことを予定されたファイター。
古くは旧版ソードワールドなどでプリーストが「全自動回復機」呼ばわりされたのも同じ問題だろう。
(まあ言ったらファイターなども「全自動攻撃機」なわけだが、その辺はもうちょっと難しい話になりそう)
GMはパーティ全体の総合力を見て障害(敵)の強さを決定する。
すべてのキャラクターリソースを「属個人性の高い能力」に注ぎ込んだ場合、オートマティックに働く「属パーティ性の高い能力」にリソースを割り振ったプレイヤーよりも、その行使能力は相対的にかなり大きくなる。
一方、「属パーティ性の高い能力」にキャラクターリソースの多くを割り振ったプレイヤーは、その行使能力は相対的にかなり小さくなる。
1つ前の記事で、「誰に迷惑をかけるでもなければ面白いは正義」と述べたが、こういった「抜け駆け的嗜好」を生んでしまうことが、問題と言えば問題かもしれない。
んー、まだ微妙に違う気がするけど、正しく分析しきれないなぁ……。

