[ソードワールド2.0]じゃあ10レベルのときはどうだろう
プレイヤーが非戦闘技能を取得するときのための指針だとか、GMがシナリオを作るときの参考になったりならなかったり踏んだり蹴ったり。
前回の話で見たところ、初期作成のキャラクター(冒険者レベルの平均はだいたい2レベル)の、スカウト技能やセージ技能を使った判定の基準値は、だいたい「4」ぐらいであった。
ルールブックⅠ~Ⅲに掲載されているサンプルキャラクターを見ても、これらの技能判定の基準値は9割方が3~5の範囲に収まり、平均は4程度となっている。
ではレベルを一気に跳ね上げて、10レベルのキャラクターの場合はどうか。
ルールブックⅢの10レベルサンプルキャラクターにはセージ技能を取得しているキャラクターが2人、同じくスカウトが2人いる。
彼らの基準値を見ていくと、8~14、平均は11程度となっている。
惜しい、「冒険者レベルの平均+2」という結論にまとめるには、1点低かった。
まあ大雑把に見て、「冒険者レベルの平均+1~2程度」というのが、スカウト技能やセージ技能による一般行為判定の基準値の相場だと言ってよいだろう。
ちなみに技能レベルだけで見れば、冒険者レベルの上昇よりもかなり低いペースでの上昇となっているのだが、能力値の上昇やマジックアイテムによる補強などで、その差がある程度カバーされたりしていて侮れなかったりする。
さて、ルールブック付属の初期キャラクター用のシナリオでは、判定の最も一般的な目標値は「10」であった。
これは初期キャラクターの基準値である「4」に対して、2d6で6以上を振れば成功する値である。
では、10レベルキャラクター用のシナリオの目標値は、11+6=17程度なのだろうか。
調べてみると、ルールブックⅢ付属の10レベルキャラクター用のシナリオでは、セージ技能やスカウト技能を使った行為判定の目標値は、12~22、平均は16程度であった。
概ね予想通りの結果だが、2レベルキャラクター用のシナリオと比べると目標値の幅が広く取られているのが面白いところだ。
これにより、10レベルという冒険者レベルと比べると一見役に立たなさそうな3レベルとか4レベルとかの微妙なスカウト技能やセージ技能も、それなりに役に立ちうるという状況が作られているわけだ。
小賢し……いやいや、よくできてるよね、うん。
なお、今回の話でレンジャーやバードやその他の非戦闘技能をディスっているのに深い意味はありません。
まあ基本同じ話なので。