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Stray thoughts

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随想。あるいは道に迷った思考。

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 現在19章プレイ中なんですが。
 FEを、舐めすぎた。
 完全に気が抜けてた。もう無双ゲーで終わりだと思ってた。

 初ターンに敵拠点真っ只中のシューターを、マイユニットで潰しに行ったのが最初の間違い。
 それでわらわら出てきた敵増援の存在を、どうとでもなるよと甘く見たのが次の間違い。

 これから、敵のパラディン&ホースメン軍団と、アリティア軍とが血で血を洗う殺戮劇を繰り広げます。
 もう、そうとしかならない状況まで失敗してしまった……

 敵パラディン軍団の速さ18が誤算過ぎる。完全に舐めて、見落としてた。
 速さ21でカンストしてるジェネラルのカチュアが、実際に交戦するまで気づかなかった。


 さて、モラトリアムはこのぐらいで。
 むしろこのときこそ、ノーリセットプレイの一番の醍醐味だって思ってるんだから、僕の人としての本質が危ぶまれますな。

 じゃあ、戦争をやってまいります。ノシ

以下誰も得しない中継
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by ikapon24 | 2010-07-31 19:25 | 日常
 無双ゲーになってきた。
 ルークさんなりマイユニットなりを敵陣に突っ込ませれば、敵はもう「うわーだめだー」状態。
 ほかのキャラが育たないから滅多にやらないけど。

 ルークさんとか、守備が成長しすぎると思うんだよなー。
 守備成長が高いキャラは早さ成長がもの凄く低いとか、どっちかは低くないとダメだと思うんです。


 ちなみにカチュアさんはジェネラルが板についてきました。
 シーダさんはスナイパーが板についてきました。
 ドラゴンナイトにしておくよりよっぽど使いやすいです。
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by ikapon24 | 2010-07-31 12:09 | 日常
 13章外伝はルークとマイユニとジェネラルにしたカチュアだけだけ出してマルスを星のかけらで防御強化しまくって出したら、死んだのはそのマップで出てきたアテナだけで済んだよ!
 恐れていたナイトキラーとかアーマーキラーとかは出てこなかったけど、シューター3台とか防御弱いユニット出したらその時点でアウトだったよね。
 相変わらず外伝マップは意味が分からん。

 14章。
 こっちのユニット能力のせいか、珍しく何ということのないマップだった。
 チェイニーが変身すると最大HPも増えてびっくり。SFC版は確かHPだけは変わらなかったような。
 あとガトーさん、星のオーブが完成しないなら、星のかけらを持っていかないで……それ大切な戦術アイテムなの( つД`)
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by ikapon24 | 2010-07-28 01:00 | 日常
 氷竜と、やっぱり飛竜を相手にキャッキャするマップ。
 氷竜は火竜とほとんど変わらないが、魔法防御が高いのと川を渡ってくるのがポイント、かな?

 まあ適当にザックザック進む。順調。
 順調。

 ……順調すぎる。

 砦があるのに増援も来ない。
 今までが今までだけに、あまりに順調すぎると不気味になってくる。

 そのうち絶対何か来る……か?
 いや、たまにはこういうマップもあるのかも。難易度に緩急つけてくるってのは、ありえる話だし……

 とか思ってたら最後に来た、来たよ、溜めに溜めてドでかいのが来た。
 だからもう飛竜増援はやめようよ。開発者飛竜好きすぎだろ。
 折角いい感じで育ってきてた期待のバーツさんが敢え無く戦死。

 そして、「まさかねぇ……」と思っていたら、まさかの第二陣襲来。
 危うくゴードンも死に掛けたけどリアルラックでギリギリ回避。

 開発者の皆さんはドSすぎると思います。
 いきなりハードのノーリセットでやる僕がドMすぎるという説もありますが。
 ……や、ノーリセットは失敗してもやり直さなくていいから、楽っちゃ楽なんですよ?


 そして……あーあ、外伝マップ来ちゃったよ。
 13章外伝。
 ついに出ました視界制限マップ。だから良くないってこれは。
 やりたくねー! スルーしてぇー! だって絶対死人出るし……。
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by ikapon24 | 2010-07-27 19:27 | 日常
 このチラシの裏には深淵回廊のネタバレがナチュラルに含まれています。
 閲覧される方はご注意ください。

 やー、これも久々だね。
 ずっとイカ釣りしてたもんだから、書くことなくて。

 というわけで前々回、恋するアウルゲルミル……違う、狂えるアウルゲルミルを撃破して、やってまいりました中央統治区。
 ちなみにアウルゲルミルさんは、何もしないうちにルゼットの1行動で落ちました。びっくり。
 両手弓でメガストローク→リバースハッシュcomboシルバーサーベル。魅了-50あるからわりと無難に全弾当たるという。
 ぼくがかんがえたさいきょうのわざカレントルーラーも、1行動で落としてしまえば無意味ということですよ!(うるさい)

 そして今回、38階。
 セラミックスタイルで2回戦闘、問題なく勝利。

 やはりバレットプルーフ×ウィングの囮役が1人いれば勝てます。
 囮役プレイヤー気持ちを考えずに済む自己完結コミュだからできる芸当かもしれないですが。
 あとMP減少でガンガン削られるので、バレットプルーフのMPがないってことのないようこまめに休息は入れないとダメです。

 ちなみに装飾床はレベル押しに期待して対策立てる気が更々ありません。
 まあせめて混乱耐性防具ぐらいは欲しいけど、入手手段が……求む出してもなぁ。

 あ、電飾床は踏みたくないです。
 
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by ikapon24 | 2010-07-26 14:35 | 深淵回廊
 なんとなくプレイ中に思ったことなど書き連ねて行ってみよう。

 11章。
 スーパー杖ユニットだったセシルさんが死んでしまったので、HP、魔力、速さ、守備ともそこそこのエルレーンを僧侶にして杖役とする。

 飛竜がぶんぶん飛んでくるマップ。
 飛竜、移動力12。アホすぎる。
 敵の攻撃範囲固定表示機能がこれほどありがたいと思ったマップもない。

 基本は飛竜の攻撃範囲に一撃を耐えられるユニットを置いて、誘導、射殺。
 なのだが、攻撃範囲に入ってない飛竜が予定外に飛んでくるとビビる。

 逆に攻撃範囲に入ったのに飛んでこなくてもビビる。
 どこに入ったら飛んでくるんだろうとびくびくしながら、一撃に耐えられるユニットだけでそろそろと進軍。
 結局、マスターソード持ったソードマスターと同時に相手にしなきゃいけないとか鬼かと思った。
 アホほど強いルークさんがいたから何とかなったけど。

 通常マップもいろいろと無茶振りはあるけど、程よい無茶振りなのでいい感じ。
 味方ユニットもSFC版よりだいぶ強くなるので、まあこんなものだろうと。

 適当に進軍していたらいろいろ財宝拾った。ウマウマ。
 メンバーカードをリカードが持ったまま忘れてたので、秘密の店があるっぽくても無視。


 12章。
 火竜を相手にするマップかと思ったら、やっぱり飛竜もぶんぶん飛んでくるマップ。

 増援の情報はないけど、こんなところに砦とか露骨に怪しい(笑)っていう仕掛けっぷりは本当うまいなぁと思う。
 こっちの進軍具合を計算に入れているんだろう。適度なタイミングで適度な位置から適度な無茶振り増援が来るのが素敵。
 飛竜の増援が出てきたときは、ちょっwwwおまっwwwwて思ったけど、でも最終的に凌げているんだから凄い。

 まあ、リアルラックに助けられている部分はある。
 マルスがもう2マス下にいたら死んでた可能性あるもんな……

 火竜はなんというか、地味に強くて早くて硬い。相手してて、すごいドラゴンっぽい印象を受ける能力。
 飛竜は良くも悪くも飛行ユニットで、誘導してしまえば簡単に射殺できるんだけど、火竜は本当にエース級のユニットか竜特攻の武器じゃないと大打撃を与えられない。
 ルークと主人公の2人のエースで8割方を倒し、削った感じです。
 そろそろエース級ユニットが2人だけじゃキツくなってきたなー。ほかの連中も早く20レベルにしてクラスチェンジさせないと。

 でもエース級ユニットだけで適当に蹂躙できないのは、さすがにハードモード。楽しい。
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by ikapon24 | 2010-07-24 18:11 | 日常
 すまん、毒吐かせてくれ……










 っざけんなあああああああ!!!!!!!

 なんだこのマップ!
 バカか! 作ったやつバカだろ!!

 「どこに出てくるか」の予告もなしに、デビルアクスだのキラーアクスだの持ったバーサーカーがこっちの懐にワラワラ出てくるとか。
 しかも増援ポイントらしき場所潰しても、横にズレて出てくるとか、マジ意味わかんねぇ。
 ファイアーエムブレム舐めてんのか。

 紋章の謎『らしさ』を再現できないなら、追加マップなんか作るんじゃねぇよ。
 ほんっと死ねよ!


 ほんっとさぁ……


 俺のミネルバとセシルとフィーナを返せよぅ……



 前の外伝マップも酷いマップだったし、そうやってあらためて考えてみると、序章のマップも酷かった。
 脱落者なしにクリアできないマップと敵の配置になってた。

 つかこれ、ハードモードでやること想定してないんじゃないだろうか。
 ノーマルだと敵増援が出てきたターンでは動かない。
 でもオリジナルの紋章の謎では、増援は出てきたターンに動いてくるわけだから、オリジナルテイストを味わいたければハードモードでやるのが必定。

 追加の敵キャラクターも紋章の謎の世界観からものっ凄い浮いてる感じがするし、とにかくオリジナルの要素全般が「紋章の謎をリスペクトしていない」感じがする。
 これでゲーム全体がつまらなければ即ぶん投げるんだが、何だかんだ、元が良いせいかリメイクの部分は面白いんだよな……。

 一度、外伝マップはノーリセットプレイの例外にしようかと本気で考えたけど。
 でもこれも彼らの偽れない歴史と思って通すことにする。 

 しかしクリティカルなのは踊り子が死んだことだよなぁ……。
 しかもブーツ使った後だし。吐きそう。



 ここまでのアリティア軍戦死者。

 ・ユベロ(4章にて、増援の海賊に銀の斧の一撃で屠られる)
 ・リンダ(同上)
 ・パオラ(8章。倒せない予定の敵ジェネラルを必殺の一撃で倒してしまい、やっつけ負け)
 ・フィーナ(10章外伝、湧いて出るバーサーカーのデビルアクスによって一撃死)
 ・ミネルバ(10章外伝、ソードマスターになり、湧いて出るバーサーカーと善戦するも、デビルアクスの二撃目で息絶える)
 ・セシル(10章外伝、湧いて出るバーサーカーの斧の二撃にて命を失う。敵の本体を叩けたのは、彼女の活躍によるところが大きい)
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by ikapon24 | 2010-07-24 00:35 | 日常
 FE、スパロボ、タクティクスオウガ、ギレンの野望など、戦術シミュレーションのゲームでは、攻撃をしたら相手からの「反撃」があるのが一般的です。
 対してTRPGにおいては、ヘクスやマス目の戦場マップを用いるゲームでも、この「反撃」システムはあまり見かけません。

 「反撃」システムの面白い点は、長射程武器の性質の再現性にある気がします。
 相手が反撃できない射程から「一方的に」攻撃を行なえる、という感じを、うまく再現できているなぁと思うのですね。
 一方で、永遠の地平×逃げ撃ち、みたいなハメが発生してゲームが詰んだりもしないように工夫されています……多分。

 ただし「反撃」システムを搭載すると、高い戦力(超回避力、防御力)を持った一個のユニットが、軍勢を圧倒できてしまうという欠点も備えています。
 攻撃された分だけ、攻撃回数が増えるからです。
 まあ、漫画的、あるいは時代劇的な対雑魚戦闘をうまく再現できるシステム、というプラスの評価をすることもできるのですが……少なくともゲーム的には、戦術シミュレーションの醍醐味の多くを失ってしまうでしょう。
 この欠点は、どんな強者でも集団から集中砲火を浴びたらピンチになるようにバランス調整することで、回避することができます。

 リアルリアリティの呪縛と決別したTRPGシステムが増えてきた昨今、そろそろ「反撃」システムの搭載された戦術シミュレーションTRPGシステムが出てきてもおかしくないとは思うのですが、さてはていかがなものでしょう。
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by ikapon24 | 2010-07-12 14:44 | TRPG論考
 『ハリウッド脚本術』なる本を読んでおります。

 この本によると、良い脚本はドラマを描き、ドラマに関連する以外の一切のものを描かない。
 ドラマとは、人生の中の重要な出来事のひとつを抜き出し、その出来事と因果関係のある事象のみを、その出来事を最も魅力的に見せるために最適な順番で、恣意的に配列したものである。
 ドラマは人生ではない。人生は平凡である。

 ……とまあ、大体そんな感じの内容です。
 ところで、こういったハリウッド技法は、あらゆる物語作品(あるいはそれっぽいもの)に対して有効に機能する(大部分においてプラスの作用をもつ)、といった主張が、ネット上でもちらほら見受けられます。
 この主張に対して、僕は賛同半分、納得いかない半分といった感じだったりします。

 こういう技法は、別段ハリウッド映画に特有のものではなくて、例えば少年漫画などでも使われている技法で、無論、一定程度優れた手法だと思います。
 そして僕はその手の少年漫画が結構好きです。

 が、一方で、そういう「ドラマ一辺倒」の作品では、本質的に満足しきれない自分がいます。
 その作品の「世界」や「キャラクター」が、そのドラマのために存在しているという感じがするあたりが、どうにも好きでないのです。

 僕は多分、本質的には魅力的なドラマを見たいんじゃなくて、魅力的な世界やキャラクターを見たいのです。
 それらを退屈せずに見るために、ドラマを必要とする。
 逆に言うと、ドラマの存在意義は、その程度でいい。

 「いや、だからつまり世界やキャラクターを見るだけってのは退屈なんだろうw」と思うかもしれませんが、そうではなくて、どちらが主で、どちらが従と見るか、という問題です。
 ドラマが主で、世界やキャラクターが従なのか。
 世界やキャラクターが主で、ドラマが従なのか。

 ハリウッド脚本術にある技法は、間違いなく、ドラマが主で、その他の要素は従です。
 でも、そういう方向性を追求するばかりでは、他の面白いものの可能性を見失ってしまう気がします。

 少し前に週刊少年ジャンプでやっていた、『ヘタッピマンガ研究所R』で、トリコの島袋さんが、
 「映画にせよ漫画にせよ、結局観客は、魅力的なヤツ(キャラクター)を見に来てるんだよ」
 みたいなことを確か言っていて、これが未だに僕の印象に残っています。
 はっきり言って、こと「キャラクター」という分野に関してのみ見れば、日本のオタク産業は、ハリウッドの比ではないぐらいに、またハリウッドとはまったく異なる方向に進化しまくっている気がします。
 
 ……とまあ、こんな感じ方をする人、多分僕だけじゃないと思うんですが、いかがでしょう?
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by ikapon24 | 2010-07-09 02:56 | 日常
 前回やっちまった感があるので、グロ禁止で。
 1200字指定されたのに2000字になってるとかすげぇやる気ないけど、これ以上削りたくないからそのまま載せるテスト。

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 タタンタタン、タタンタタン……。
 鈍行の電車はゆっくりと、そして淡々と、窓の外の景色を後ろに流してゆく。
 いかにも、といった感じの田園風景。さすがにまったく昔のままというわけでもないようだが、それでも私が数時間前まで見ていた景色と比べれば別世界だった。

 数時間前。私は自分のねぐらである、六畳一間の部屋の中に在った。
 一人用の小さなテーブルと、ベッド、絵を描くための美術机以外の場所は総じて散らかっており、その上に殺風景。我ながら女子の部屋ではないなぁと思うが、住んでいるのが私なんだからしょうがない。
 私はベッドに腰掛け、テーブルの上で出来上がったカップ麺の蓋を開けて、いただく。
「うう……メンチカツが食べたいなぁ……」
 私は思わず呟いていた。
 メンチカツ。サクサクの衣の上からかぶりつくと、熱々の肉汁がじゅわっと出てきて……ごくり。
 もちろん、カップ麺を買うお金があるんだから、近所のお肉屋さんなりスーパーなりに行ってメンチカツを買ってくることぐらいはできる。
 できるのだが、私が食べたいのはそんなメンチカツではなかった。

 私の長所のひとつは、思い立ったらすぐ実行する、その高い行動力にある。
 私は美術机の隅に置いてあった黄色いポスト型の貯金箱を手に取る。これは私の故郷の名物『幸福の黄色いポスト』にちなんだグッズのひとつで、観光客用の土産物である。私はそれを、上京するときに一個買って、以後ちまちまと貯金していたのだ。
 黄色いポストは、手に取るとじゃらっと音がして、それなりの重みがあった。私はそれを叩き割った。

 そうして気が付いたときには、私はこうして電車に揺られていた──そういう次第だった。

 電車はしばらくの時間をかけて、私の目的の駅へと到着した。
 私は電車から降り、駅を出る。
 そして途方に暮れた。

 私の短所のひとつは、思い立ったらすぐ実行する、その向こう見ずなところにある。
 ここまで来たはいいが、ここから先をどうするかなんて、ひとつも考えていなかった。

 とりあえず、歩きながら考えよう。
 そう思い、商店街を歩いていると、黄色いポストに出会った。
 貯金箱でなく、『幸福の黄色いポスト』そのものである。

 五年前の春、私はこの街を出て、東京の美大に進学した。
 絵を仕事にしたいと言った私に、両親は反対。
 それに対して私は、持ち前の向こう見ずさで、ほとんど啖呵を切るようにして家を出た。
 以後、まったく連絡もせず、今に至る。
 ちなみに現在、大学を卒業しても就職はできず、アルバイトをしながら絵の勉強を続け、先の見えない日々を送る毎日。正直に言って、心が折れそうになる日々だった。

「……はぁ、それでのこのこメンチカツを食べに家に戻ってきましたとか、ありえないし」
 うん、やっぱり家には戻れない。でも……。
 色々考えた結果、私はコンビニでレターセットを購入し、図書館に入って手紙を書くことにした。
 幸福の黄色いポスト。そんなもので幸福が訪れるなら誰も苦労はしないのだが、せっかく貯金箱の中身を電車賃にしてここまで来たのだから、帰るにしても、ここでしかできない何かをしてから帰りたかったのだ。
「『メ・ン・チ・カ・ツ・が・食・べ・た・い』……いや、そんなこと書いてどうするんだ私」
 文面に悩み、書いては没、書いては没を繰り返し、だいぶ時間をかけた結果──最終的には、一行しか文章がないという、何とも奇妙な手紙ができあがってしまった。
 私はその手紙を封筒に入れ、送り主には自分の名前を、あて先には実家の住所を書いた。
 図書館を出て、『幸福の黄色いポスト』の前まで行き、投函する。
 これでよし、さあ帰ろう、と踵を返して駅に向かおうとしたそのとき。
 不意に、私の名前が呼ばれた。

「……あんた、こんなところで何やってるの」
 買い物袋を提げたお母さんがそこにいた。

 それからはあれよあれよという間に実家の家に連れて行かれ、無理やり風呂に押し込まれ、夕食では念願だったメンチカツ……というかお母さんのご飯にありつけた。
 食卓では私が涙を流しながらメンチカツを食べるものだから、お父さんもお母さんも呆れていた。
 もちろん、色々と質問攻めに遭い、今まで連絡をしなかったことについてだけはものすごく怒られた。
 そして最終的には、正月ぐらいは毎年戻って来い、というところで話は落ち着いた。
 お父さんとお母さんって、こういう人たちだったんだなと、再発見した気分だった。そして私がまた泣いたものだから、両親はまた呆れるのだった。

 ところでこの話にはオチがある。
 その日は泊まってゆけ、という話になり、翌日。
 郵便受けに「私から」手紙が届いた。
 その手紙の内容を見て、お母さんが私を呼んだ。
「あんた、自殺でもする気だったんじゃないでしょうね」
「へ? なんで」
 お母さんから手紙を受け取り、文面を見る。あのとき書いた内容は、確か……。
 ぶっ。読んでみて噴いた。
 確かにこれは死ぬわ、この子。人間テンパっていると、何を書くか分からないもんだなぁ。
 そこには、一行だけ、こう書かれていたのだ。

「お父さん、お母さん、育ててくれてありがとう」
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by ikapon24 | 2010-07-07 01:21 | 日常