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Stray thoughts

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随想。あるいは道に迷った思考。

[TRPG]シナリオを「書く」こと

 冬発表予定のリプレイの書き起こしをしていて、ふと、こんな発言を耳にした。
 「シナリオってのは書くものじゃなくて、(自分の頭を指して)ここに入れておくものだろう」

 そのプレイヤーはTRPGのセッション経験豊富で、プレイヤーとしてもGMとしてもまあ熟練者と言って間違いない。よって、少なくとも一つの真理ではあるんだろう。
 (まあマイミクなのでここを見る可能性は高い。けど本人そんなこと言ったの覚えてない気はするw)

 思い起こせば僕も昔はシナリオなんてほとんど「書く」ことはしなかった。
 大学の授業中にシナリオを考え、書くのはせいぜい敵のデータとメモ書き程度のシナリオの断片だとか。
 あとは全部頭の中に入れていて、ない部分はセッション中にその場ででっち上げていた。
 (まあアドリブ能力が低いので難儀はしていたが……その節はプレイヤーの皆様、ご迷惑をおかけしました)

 それがいつからか、「きちんと書く」ようにシフトしていった。
 思えば、シナリオが作れなくなった時期と一致しているような気がしないでもない。

 少なくとも、シナリオをしっかり「書く」ことをし始めた時期では、そのことがプラスに働いていた気がする。
 だからそういう方向に向かっていったのだろうし。ていうかそうでないと、面倒くさがりの自分が積極的にシナリオを「書く」なんて方向に向かうはずがない。


 さて。

 シナリオを「書く」ことのメリットとはなんだろう。
 「アドリブマスター」と呼ばれるタイプのGMも確かに存在するが、世の中の大部分のGMは(その量が多い少ないという差はあれども)一応、形式上、シナリオを「書く」ことをしている。
 マスタリング能力の高いGMはシナリオを書かないとか、そういう話ではないだろう。
 「巧い」GMでも、自分のシナリオをしっかりと書き出してくるタイプの人は存在する。

 ということは、シナリオを「書く」ことに何らかのメリットがあるはずだ。
 一体、シナリオを「書く」ことにはどのようなメリットがあって、また、シナリオのどのような部分について「書いておく」べきなのだろうか。
 そして、「書いた」シナリオは、実際のセッション中のどのような場面で、どのようにして活用すべきなのだろうか。
 

 …と、問題提起だけして終わる新しい記事の形態とか、どうかな(´∇`)


 まあ、とりあえず書いておくことでセッション中の脳の負荷を抑えて、落ち着いてセッションに取り組めるっていうメリットはあるのかなー。
 全部頭の中にしまっておこうとすると、頭がパンクしそうになるからなー。
 いざというときに参照できる資料があると思えば、気持ちの余裕が全然違ってくる。

 あとは口下手なおいらはNPCの台詞とかをその場で考えるのが下手くそだから、事前に考えておくとある程度格好がつくっていうのはあるかもしれない。特にクライマックス戦闘前の敵の台詞とかにゃー。
 まあ、それにこだわりすぎて「その台詞を言うためのシチュエーションに持っていく」ことに執心してしまうと、弊害のが多いんだけど。

 それと細かい情景の描写なんかは、絶対、書いておかないと出てこない。
 まあこれは書き出すだけ書き出しておいて、セッション中は見ないでプレイするのがいいのかな。
 要は事前に考えておくことが必要なんであって、それを見ながらマスタリングする必要はない、と。
 あるいは読むことを前提にしてもいいけど、1行か2行程度の短い文章で表現すること、かな。それ以上は説明過多になるし、プレイヤーの頭にも入らない。
by ikapon24 | 2008-10-23 10:44 | TRPG論考

by ikapon24