人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Stray thoughts

ikapon.exblog.jp

随想。あるいは道に迷った思考。

人生プラン

 なんだかずっとフラフラしている感じの自分を、ちょっとばかし心配してくれている人も何人かいるようなので、いずれ書こうと思っていたこと。
 今自分が、何を考えて、今の立場で留まっているのか。

 少し重い話なので、そういうのを見る気分でない方は今すぐ閉じるとよろしいと思います。
 あと死ぬほど長い。注意。



 さて、何から書こうか。
 まず、就職をすることと、フリーターを続けることとの差についての認識かな。

 まず僕が真っ先に考えるのが、「就職した場合」と「フリーターを続ける場合」、どっちのほうが自分にとって良いか、ということ。
 ここで最初にある認識は、どちらを取っても、自分にとって不都合な何かは必ず生じるだろうということだ。
 就職しても、フリーターのままいても、自分の中の何かを苛む問題は、常に残る……と思う。

 例えば将来不安。
 例えば勤務時間と休日に関する不満。
 例えば労働量に対する給料の不満。
 例えば仕事が楽しいかどうか。
 例えば人間関係。
 例えば健康の問題。
 例えば人生経験。
 例えば社会の人々からの見られ方。
 例えば…云々。

 要はそれらを総合勘案した上で、どちらのほうが自分のためになるかについて、両者の比較して考えるわけだ。


 では……ということで、現在のまま、吉野家でフリーターを続けた場合のメリットとデメリットを考える。
 まず給料と生活費。わりとしっかり働いて、月収手取りで18万ぐらいか。厚生年金と健康保険と所得税とかでにょろにょろ差し引かれた額ですな。で、年収200万ぐらい。
 賄いがあるので食費も浮く感じで、それ以外でもわりと外食が多くなってしまうことを考えて、食費が月3万程度か。
 家に6万入れていて、趣味に月1~2万程度、その他諸経費が月1~2万程度で……月あたり6万ぐらい貯蓄できている感じだと思う。多分。
 決して十分とは言えないが、老後とかを考えても、何とかなる額じゃないかなーと思っている。

 ……結婚するんだとすると、若干、無理があると思うが。
 その点、人生の選択肢を1つ減らしてしまっているので、あまり好ましくはない。
 が、就職したとしても、似たような環境に置かれる可能性は十二分にあるしなぁ…
 これはもう、社会問題としか言いようがないので、贅沢は言えないと思う。

 次に休暇。
 土日にきっちり週休2日もらえているのは死ぬほど大きいメリットだと思う。
 更に年20日ほどの有給休暇があって、これは取ろうと思えばまあ、わりと無理なく取れる。
 実に素晴らしい環境だ。

 労働時間。
 まずサービス残業的なものがないのがとにかく嬉しい。
 僕はとにかく目に見える直近の損得勘定の先立つ人間なので、サービス残業みたいなものに対しては、もの凄くネガティブな考え方になってしまう。
 就職してどこかの正社員になったとて、実質的な労働時間と年収から時給換算したら、現在の時給よりも下がってしまう可能性のほうが圧倒的に高いと思っている。
 まあ、長期的な目で見れば、「会社によりけり」ということになるんだろうが。

 仕事内容。
 ここ重要なのだが、僕は吉野家のアルバイトの仕事がわりと好きなんだと思う。
 クォリティの高い、うまい牛丼を提供することに関しては、自分は現在の吉野家の従業員の中でも結構ハイレベルな能力を持っているほうだと自負しているし、「食」という人間の活動の根源的な部分を支えることができる仕事は、かなり素敵な仕事だと思っている。
 接客も嫌いじゃない。自分が接客をすることでお客さんに気持ちよく食事をしていってもらえれば嬉しいと思うし、そのための能力も、現在ではわりと高いほうだと思う(もちろんアレだ、一流ホテルの従業員とかに比べると虫ケラみたいなもんだが)
 ときどき常識のない腹の立つ感じの客はいるが、営業みたいな仕事と違って、そのヤな奴と長く付き合うわけじゃないので、ストレスとして抱えるほどではない。時間が経てば忘れられるレベル。
 どっちかって言うと、腹の立つ従業員と働くことのほうが厄介かな(笑)

 それに自分、基本的にルーチンワークのほうが得意。
 新しい何かをするのが決定的にダメ。
 あまり変わり映えのしない日々の仕事を、漸増的により良くしていくことのほうが圧倒的に向いている。
 『ツルモク独身寮』に「歯車には歯車のプライドがある」って超絶カッコイイ台詞があるのだが、まさにそんな気分。
 僕は素晴らしい歯車になりたいのだ。

 と、こんな話をすると、「だったら吉野家の社員になるっていう選択肢はないの?」と二の句には言われるんだけど。
 あの社員は、個人的には、ない。
 確かに給料はわりと多いんだけど、勤務時間外で業務をこなしていかないとお話にならないぐらいの仕事量があるようだし、先にした時給換算にすると、ほとんど現在の時給と変わらないと思う。
 それに定期的に休みを取るのもかなり難しくなるし、やたらと責任やら、要求されることなんかも多くなる。そこに「やりがい」を感じられる人ならばいいんだろうけど…

 あと自分、「人を使う」のがとにかくダメで。
 周りの人の話を聞くに、結果としては、それほど悪い上司じゃないらしいんだが……気の遣い方が下手なのとか、猜疑心が強いのとか、損得勘定が先走る性格とか、そういうのが相まって、とにかく心労の溜りが半端じゃない。
 店長なんて立場をやったら、極端な話、「自分が考える良い店長」ができない自分が嫌になって鬱々してぶっ倒れるとか普通にありそうで怖い。
 もしくは逆にタガが外れて、今の自分が嫌うタイプの無責任人間になってしまうとかなー。

 あと25才を越えると、それより若い年齢で採用される社員よりも1個下の地位になってしまうとか、そういうことも問題としてある。
 社員をやるなら、将来的には上の地位に上がっていかないと割が合わないと思うので……逆に上がったら上がったで現場の仕事から離れちゃうし。
 とにかく、自分にとって吉野家の社員はない、という印象。
 見る人が見たら「贅沢言ってんなコイツ」という見方になるのかな。
 まあ選択肢として、フリーターとどちらを選ぶかという話。

 あとはー、あれか、将来不安と健康の問題。
 退職金がないとか、いつ首になるか分からないとかは……でもさー、就職したって、そんなものはアテにならないと思うんだ。
 そんな何十年先のことなんか、分かんないよ。
 考えておくことは無駄じゃないけど、どちらにしたって確実なものじゃない。
 会社が潰れるかもしれないし、社員だって首になるかもしれない。
 そこを「悩む」のは、今を生きる人間として馬鹿げていると思うんだ。
 フリーターの立場だって、能力があって良い子でいて人手が足りなければ、雇う側はおいそれと首にしたりしない。

 ただ、バイトを兼業しておくのは、セーフティーとして確実に有効なので考えてはいる。
 年齢喰ってからだとやっぱ、雇われるのも一苦労だし、能力を得るのも今ほど楽じゃないだろうし。今のうちからどこか掛け持ちして、能力と立場を獲得しておきたい気はする。
 公務員試験の予備校の講師がぼそっと言ってたことが未だに耳に残っていて、

 「人間、一つのところからしか給料貰ってないと、奴隷になるよねー」

 その人は一時は公務員試験受かって国家公務員やっていたらしいけど、今ではやめて、その講師とかをして食い扶持を稼いでいるそうな。

 それと、(一つの考えとして)吉野家でフリーターを続けようかと考えている旨を言うと、必ず入るツッコミが、「年とって体が動かなくなったらどうするの?」。
 この考え方はね、僕はある意味、逆だと思うんだ。
 デスクワークなんかがメインの仕事に就くと、それこそ運動をしなくなって、健康によろしくない。そのせいで、高齢になると早々に体が動かなくなる。
 農家の人が年を取っても元気という話をよく聞くけど、これはもちろん食による健康もあるだろうけど、何より、日常生活で体を動かさなきゃいけない環境にあることが大きいと思う。
 僕は絶対、デスクワークの仕事に就いても、休日に意識して運動したりするようにはならんと思うので。休日は絶対ダラダラ過ごすに決まってるので。
 体を動かす仕事に就いておくこと。これは自分の健康にとって重要なことだと思う。
 それに実際60代で現役バリバリで勤務続けてる人とかいるしなぁ…

 フリーターを続けることによる決定的なデメリットは、「将来不安」と「人からの見られ方」。
 将来不安のほうは、まあどっちにしろ大丈夫という保証はないと思うし、悩むだけ心の無駄遣いって気がしないでもないけど。
 「人からの見られ方」ってのはこれ、わりと致命的。
 特にお世話になってるおじいさま、おばあさまに説明する言葉を持たないあたりがなあ……上で書いた話とかって、結局、自分本位の考え方でしかないわけだし。

 同窓会とかあっても行きたくないしね。
 自分の仕事そのものには、社会の役に立ってると思うし、誇りを持っているんだけど、「いま何やってるの?」「フリーター」と自信をもって答えるのは、やはりまだできない。何か後ろめたい気分がある。


 で、あと、就職することのメリット・デメリットに関しては、これは「不明」としか言いようがない。
 何しろ情報が足りない。踏み出さなきゃその情報が得られないことも、もう分かっている。
 けど、とりあえず思うのは、すでにいい感じのところに就職している人とは、見えている世の中の景色が違うということだ。
 新卒というブランドは、一生に一度しかないのです(再度大学4年間やり直すとかしなければ)
 「過去にもっとこうしていれば」は、すでに考えても詮無いことなのです。
 そしてそのことに関して後悔するつもりは微塵も、ない。してたまるか。

 何にせよ、最大の問題は「やりたいこと」がないことだ。
 そりゃあゲームクリエイターだとか漫画家だとか小説家だとかはやってみたいと思うけど、本当にそれをやりたい人と比べたら、情熱が足りないことも分かっている。
 だから今の仕事がわりと好きな分だけ、新しいものに踏み込む動機が足りない。二の足を踏む。

 僕はどうしたらいいんだろうねぇ~(遠い目)
by ikapon24 | 2008-08-17 10:04 | 日常

by ikapon24