ところでキミたち(30)
少しラフながら、1日1回の制約を自分に設けた。
気分的に書くのが嫌になって、今日はやめようかと思ったときも何度かあった。
たったこれだけの、ちっぽけな作品だけど。
途中でどんなにくだらないと思っても、最後までやり遂げることが必要だと言い聞かせた。
この記事に興味を持ってくれたなら、(1)から読みはじめてほしい。
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これは(28)または(29)の続きになる。
キミは塔に侵入してからこれまでに、4人以上のゴロツキ、そして1人の剣士と戦って──おそらくは激闘の末に──これを撃破したことと思う。
同時に、ルゥの母親も救出して、キミの後ろに付き従っているはずだ。
キミはこれまでの戦いで、勝利を収めたが、まったく何も失わずに勝利できたとは限らない。多くの場合は、何らかの代償を支払っているだろう。
致命的な怪我をしているかもしれない。
貴重な魔法の力を使ってしまっているかもしれない。
味方の命を失ったかもしれない。
1回しか使うことのできない魔法のアイテムを、もう使ってしまったかもしれない。
運命の手助けも、残り少ないかもしれない。
キミにはまだ、悪と戦うための力が残っているだろうか?
一方、もはやこの塔の中に、キミたち以外に多くの人間が存在する気配はない。
おそらくは、次の戦闘が、この冒険の最後の戦いとなることだろう。
これが最後の選択肢だ。
キミはすでに、やらなければならないことの大部分を成し遂げた。
無論、根本的解決には至っていないが、これ以上の戦いが無理だと思うなら、キミはここで帰ることを選択してもよい。
誰も──キミの勇気と尽力に敬服と感謝の意を表することはあれ──キミを責めることはないだろう。
決断してほしい。
キミは──
1.悪党の殲滅を諦めて、立ち去る
2.決着をつけるべく、塔の最上階へと向かう