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Stray thoughts

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随想。あるいは道に迷った思考。

D・カーネギー『人を動かす』拾い読み

 『7つの習慣』大量買いのついでに、隣に置いてあった『人を動かす』も購入。
 『7つの習慣』すら使いこなせていない段階で新しい本に浮気するのもどうかなぁと思いつつ、まあ読んで害悪があるものでもないし、と、表題から興味の湧いた部分を拾い読み。

 いろいろ参考になることは書いてあったけど、自分の中で一番大きな言葉となったのは、カーネギー自身の言葉ではなく、本文中に引用されていた、自動車王ヘンリー・フォードの言葉だったりする。

 「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である」

 ──ああ、そりゃあ、その能力があれば成功するわ。
 自分の視点だけでなく、相手の立場からの視界も同時に共有し、双方の視点から立体的に物事を見ることができれば、両者にとって利益になる(少なくともマイナスにはならない)パレート改善的な方法の発見が可能になる。
 (このとき、実利だけでなく、相手の心理的なコストも考慮に入れる必要はある)
 その方法を発見してしまえば、あとは交渉のテーブルに着く両者が、その方法に気付きさえすればいい。
 両者がそれに気付くために、「相手の立場に立ったときの自分」の自尊心や面子を潰さないよう、適切な言葉や態度を選ぶ必要はあるが。

 ただ問題なのは、この「相手の立場からの視点」を持つことができるかどうかという点。
 メタ的に、自分から離れた位置からの視点を持てるか、ということでもある。

 極端に言えば、自分の意識を自分の肉体から切り離して、相手の肉体と立場の上に乗っけた場合に(自分の放つ言葉を受けて)どういう考えや感情を持つか、という想像をするということだ。
 幽体離脱とか、瞑想とか、そういうものと近いのかもしれない。
 しかも、それを自分の立場と同時並行的に行なうか、あるいは瞬間的・連続的に切り替えを行なえなければならない。
 相当、馬力のある想像力が必要になりそうだ。

 メタ思考を強く要求されるタイプのTRPGを難なくこなせる人ならできそうだけど、そっちは苦手方面なんだよなぁ……。
 とは言え、パソコンで書き込みをするときなどの静的な場面では、今すぐに活用できそうな気がしないでもない。


 まあ、言ってもすでに自分が感情的になっちゃってるときにはどうしようもないんだけどなー。
 自分の感情を抑えつけてまでやりたいことか、というと、実利的な必要性がものすごく大きなときにしかやろうと思わない気がするし、それでいいと思う。

 「相手の立場に立つ」ことは、「やらなきゃいけないこと」じゃない。
 自分のために、やりたいと思ったときにやるべき……と言うと『7つの習慣』の原則からは少し外れそうな気がするが、まあ、今はこれでいいだろう。
 焦って最善になることはない。マイペースで改善して行こう。
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by ikapon24 | 2011-07-02 23:26 | 日常