[TRPG論考]エムブリオマシンRPGから馬場ライブラリへ
『“ハイパーロボット”とパズルゲームの楽しみ』
基本的に僕は馬場ライブラリはあまり好きなほうではないのだけど、久々に読み直してみたら、今の自分の考えにぴしゃりと嵌った。
珍しいなー。
ただ、「正解(最適手)探し」は「ゲームでなくパズルである」と断言されているのには、いまだに首を捻る。
いや、言いたいことは分かるし、妥当だとも思う。
でも僕はそれ(最適手探しの遊び)をこれまでゲームだと思って触れてきたし、僕らの世代はわりとみんなそうなんじゃないだろうか?
それをいきなり大上段に「それはゲームではない」と言われても、「いや、それらは確かに性質は違うけれど、どちらもゲームと呼んで差し支えないものなんじゃないか?」と反論したくなる自分がいる。
けど思い直す。
それらは確かに性質を異にするもので、やはり別の呼び方が与えられていたほうが、議論が混乱せずに済むんじゃなかろうか。
さらに1人ディベート。
それは先日した当事者性の話と同様、どちらも「ゲーム」という名を冠しつつも、用法の違いとして扱うべきなんじゃないか。
原理的にどうであれ、現在使われている用語のあり方を無視するのは、妥当じゃないのではなかろうか。
そして結論。
ぶっちゃけ1人で考えていても答えなんか出やしねぇ(笑)
「あなたは『正解(最適手)探し』は『ゲーム』だと思いますか?」
この問いに対してイエスと答える人が多ければ、それは用法の違いとして扱うべきなんだろうし、ノーと答える人が多ければそれはパズルであると断じてしまうほうがいいんだろう。
──と、そんなことを考えながら、エムブリオマシンRPGのプロッティングスタイルが今後のTRPGシステムの基本スタイルになったりしないかなぁと淡い期待を抱いていたりする今日この頃です。
……まあ、無理だろうな。無理だな。うん、残念だ。